虫歯には進行度によってC0~C4に分類されます。
C0というのは虫歯を削らなくても歯の再石灰化を促すことによって治ることがあります。
C1、C2は基本的には虫歯を削り取り、削った部分を金属か樹脂で詰める治療になります。
C3では虫歯は神経にまで達し、よくいう根の治療、神経治療(根管治療)が必要になります。根管治療後に冠を被せる治療が必要になります。
C4では歯の白い部分は虫歯で崩壊し神経も死んだ状態です。C4の場合、抜歯になるケースが多いです。
虫歯が歯髄(神経)まで進行(C3以上)すると歯の神経が細菌により炎症を起こします。このような感染した神経を取り除いて歯の根の中を消毒し、再び細菌が侵入しないように封鎖する処置を行います。 またひどい虫歯を放置すると歯髄が腐敗し、骨に膿がたまったり、「神経を抜く」治療の結果が悪かった場合の治療法です。腐敗した歯髄をきれいに除去して、感染源をなくし、再び細菌が侵入しないように封鎖する処置を行います。歯根の状態により、完治するには何ヶ月もかかる場合や、残念ながら予後が悪い場合もあります。
歯周病とは歯を支えているまわりの組織(歯肉、歯槽骨など)の病気です。虫歯と違いほとんど痛みが無く、気づかない間に進行します。歯周病はプラーク(歯垢)が最大の原因です。
歯肉が赤くなったり、腫れたり、出血があると歯周病の可能性があります。これらの症状を放置することで歯槽骨が溶けて歯がグラグラになってしまいます。グラグラになってしまうと歯を保存することは困難な場合が多いです。
プラークは細菌の集団で、これらの細菌が出す様々な物質により歯肉に炎症がおこります。同時に細菌を攻撃するための免疫細胞が自分自身から出て、細菌と体の抵抗力との戦いが始まります。細菌が増殖し、防衛力を上回ると炎症が進みます。
歯周病の予防は歯磨きと、定期的な歯科医院への検診が最も重要です。